虫けら賛歌

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 私が読んだ本(4) 梅谷献二著 
創森社
 
 まず、題名にひかれて読んでみた。「虫けら」と蔑んだ言い方をしておいて、賛歌で持ち上げる。面白そうだと思った。
 身近な虫を中心に種類ごとに紹介されている。特に心に残ったのは、モンシロチョウは日本在来の種ではなく江戸時代以前に野菜伝来と共に運ばれたか、自力で海を渡って来た可能性がある。「モンシロチョウの謎」聞いた事はあるが実際にあるとは思っていなかった蚤のサーカス公演をデパートで見た話。「ノミの雑話」ゴキブリは実害の少ない虫で、その姿形によって嫌われすぎていないか。実験動物として人の役にも立っている。「ゴキブリの雑話」アメリカでは食品医薬品局の許容レベルが低く、少々混入昆虫があってもクレーム対象にはならない。それは;欠陥はあっても無害な自然物;を;有害な殺虫剤の混入;に置き換えるのは賢明でない、という進んだ考えから。「食品混入昆虫」
 最近の子供は虫を追いかけなくなったと言われるが、それでも夏になれば捕虫網、虫かご、カブト虫がよく売れる。こんな国はほかにない。日本人は古来より虫が好きなのだ。そのことが環境破壊が世界的に問題になっている今、未来への希望だと著者は言っている。
by ishigamet | 2009-07-01 14:58 | 読書


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