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私が読んだ本(19)

木 (新潮文庫)

幸田 文 / 新潮社

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 幸田文さんが樹木、特に大樹や老木を見たくて北海道から屋久島まで歴訪した物。全体に共通しているのは長く生きてきた木を幸田さんが尊敬して見ているところにある。人間が守ってやろうという上から目線の見方はしていない。
 面白かったのは「この春の花」の中で、ある老桜の大樹を世話していた人の話。その木は木一代のみんなが集って生きていると言う。つまり幹から枝、若枝までを曾々々祖父から玄孫まで一本の中に入り交じって生きているように思えると言う。それは一本の木が家系図のようになって今同時に生きているという意味だろうか。文章も良かった。
by ishigamet | 2015-11-17 14:01 | 読書


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