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小さな博物誌

小さな博物誌 (小学館文庫)
河合 雅雄 / / 小学館
スコア選択: ★★★★
 私が読んだ本(2)
 河合雅雄氏の本の中で一番肩がこらずに読めた。
 特に故里の丹波篠山で過ごした少年時代をつづった『腕白坊主のフィールドノート』は何度読んでもおもしろい。そうとは知らずに漆の枝でチャンバラをして遊んでいて、二日後に全身腫れて死ぬほどかゆい目にあった話。不覚にも肥溜に落ち、汚物まみれで川にとびこんで服と体を洗った話。蜂の子を捕ろうと蜂の巣をつつき、蜂に逆襲されて逃げまどった話。
 これらはあとがきによると『得意な体験ではなく、同時代の少年なら誰もが共有した子どもの世界でのありふれた小事件』だと言う。しかし河合氏より四十年近く後に生まれ、都会で育った私には縁遠い話ばかりで、こういう思い出があるのはうらやましい限りだ。
 後半の『森の歳時記』は春夏秋冬と四項に分かれていて、森を歩き見つけた動植物について書かれている。そこに出て来た野鳥をあげておくとキビタキ、フクロウ、ムクドリ、シメ、メジロ、ゴジュウカラ、キレンジャク、アカゲラ。こちらは写真も美しい。
by ishigamet | 2008-05-24 14:49 | 読書


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